C2C12 筋芽細胞 および筋管細胞を用いて種々の抗がん薬処置によるMuRF1ならびにAtrogin-1の発現を比較検討したところ、シスプラチンは両者ともにMuRF1ならびにAtrogin-1の発現亢進作用がみられ、パクリタキセルにおいては、C2C12筋芽細胞において発現亢進が観察された。シスプラチンによるマウス筋萎縮時の大腿四頭筋におけるDNA microarrayにより、proteasome degradation 経路の発現亢進、横紋筋収縮経路因子の発現低下が引き起こされていた。また、シスプラチンによる筋萎縮、MuRF1およびAtrogin-1の発現亢進は運動負荷により抑制された。
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