ブチレート誘起過敏性腸症候群モデルマウスにおいて認められる結腸痛がT型カルシウムチャネル阻害薬に抑制されることが明らかになった。この成果について、日本薬理学会近畿部会において口頭発表した。さらに、本モデルにTチャネル依存性に結腸痛を誘起することが知られる硫化水素ドナーNa2S、proteinase-activated receptor2活性化ペプチド、TRPV1アゴニストカプサイシンなどを単独では結腸痛を誘起しない濃度で結腸内投与すると結腸痛様行動あるいは関連痛覚過敏が認められ、Tチャネルの機能増強により結腸痛の増強が引き起こされることが明らかとなった。これらについても学会発表を行い、論文投稿の準備を行う予定である。
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