ラン科セッコク属植物は、1000種以上が分布しており、遺伝子塩基配列および形態学的特徴から、Asian cladeとAustralasian cladeに大別することができる。Asian cladeの一部の種は広い地域で伝承医薬に用いられてきた。一方、Australasian cladeには、創傷および皮膚疾患に用いられてきた種が知られているが、その二次代謝産物に関する研究は少ない。本研究では、セッコク属植物の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)プロファイルを作製し、化学的多様性解析を実施した。その結果、Australasian cladeの一部の種に特徴的なフェナントレン誘導体を同定した。
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