研究課題/領域番号 |
15K18895
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
土橋 良太 福岡大学, 薬学部, 助教 (00369026)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 腸内細菌 / 代謝 / 天然化合物 / 肝保護 |
研究実績の概要 |
1、平成27年度は、まず、伝承にある効果の認めらるであろう天然薬物や機食食品、経験のある野草いわゆる山菜などを、その採取できる季節に応じ、また採取のできるフィールドでの採集を行った。それらのものは、購入可能なものばかりではないので、フィールドに通いそこで採取することは重要である。また、食経験のある野草である山菜などは、栽培された物も多く流通し購入可能なものも多いが、生育環境や品種改良のため成分含量などに天然の物と変化がある可能性もあるので、フィールドからの採取が特に重要だと思われる。 2,1で得た伝承にある効果の認めらるであろう天然薬物や機食食品、経験のある野草いわゆる山菜なとの成分分離、構造決定を行っている。コシアブラ、桑、大豆等よりフラボノイド系化合物やサポニン系化合物を分離し、構造決定を行っている。これら化合物の分離は、微量であればさほど困難ではないが、次にする腸内細菌による代謝、肝保護活性の測定などに必要な量を得るのは時間も技術も必要になる。 3,大豆に含まれる主成分である大豆サポニンに関しては、人糞便による代謝実験にも着手している。しかし、大豆サポニンは、大豆イソフラボンと共に、大豆中に多量にふくまれているにも関わらず、分離精製が非常に困難であるために大豆イソフラボンに比べ研究が非常に遅れている。それを多量に分離を行い、腸内細菌による代謝解明やそれらの活性解明は非常に重要だと思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
効果があると言われている天然薬物、機能性食品、山菜のエキスからの成分分離、構造決定に時間をようしているため。
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今後の研究の推進方策 |
伝承にある効果の認めらるであろう天然薬物や機食食品、経験のある野草いわゆる山菜のサンプルの入手を継続しておこなって行く。 フィールドからのサンプルの入手は、季節性や採取できる量にも制限があるが、栽培できるものがあれば栽培も行って行く。 分離精製、特に大量分離は、技術、時間が必要であるが、従来のオープンカラムを使った分離だけではなく、中圧カラムを使った分離も行い、分離精製のスピードアップをはかりたいと思う。
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次年度使用額が生じた理由 |
化合物の分離精製に主におき研究をおこなってきたが、それらの消耗品や設備などは、所属研究室の備品た消耗品を使えたので差額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、分離精製、腸内細菌による代謝に、多種の消耗品のカラムなどがあ必要になるので、それらに使用していく予定である。
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