危険ドラッグ製品(以下RD)の主な摂取方法である吸入による生体影響を明らかにするため、RDの小動物吸入曝露装置を開発し、RDの主要成分である合成カンナビノイド(以下SC)の作用を検討した。UR-144等、ある種のSCは吸入時の加熱により熱分解物を生成することや、吸入後、初期に興奮作用を示すことを明らかにした。また、熱分解物は親化合物に比べ、CB1受容体活性が強いことを明らかにした。さらに興奮作用発現メカニズムについても検討した。その他、SC、合成カチノンの単成分及び併用時の依存性について検討し、合成カチノンであるalpha-PVPは、覚せい剤と同様の機序で依存性を生じることを明らかにした。
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