研究課題
ドナー特異的抗HLA抗体(DSA)産生に起因する慢性拒絶反応は移植腎喪失の主要因であり、それらを回避するために免疫抑制剤を上手にコントロールする必要がある。本研究では、DSA産生の移植腎予後への影響を評価し、リスク因子を明らかにするために検討を行った。その結果、移植後1年において15例でDSAが検出され、preformedDSA (移植前及び1年後のDSA陽性群) は7例、de novoDSA(移植後1年のみDSA陽性群)は6例、両DSA検出は1例であった。いずれも移植腎予後の不良因子であり、さらにde novoDSA産生にはTacトラフ値の低値経験者(カットオフ値3.2ng/mL)及びMPA中止が強く関連することが明らかとなった。
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