• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

医療情報データベースを用いたARBの医薬品相互作用の探索法開発およびその機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K18920
研究機関浜松医科大学

研究代表者

堀 雄史  浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (20436786)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード医療情報データベース / 医薬品相互作用
研究実績の概要

現在、国内外において医療情報データベースの整備が進み、未知の副作用とその発現頻度の検出に成果を上げている。一方、医薬品において多くの相互作用が報告されているが、その方法としてはほとんどが既知の薬物代謝酵素や薬物輸送担体を介した影響について検討されている。そこで申請者は医療情報データベースを用いて多数の患者の投与量および併用薬剤を調査することから未知の相互作用を検出することを目的とした研究を実施した。すでに相互作用による体内動態変化が報告されている組み合わせであるシクロスポリンとマクロライド系抗生物質によるシクロスポリン血中濃度の上昇パターンを検討した。
まず浜松医科大学医学部附属病院が所有する医療情報データベースを利用した。1996年より2017年にシクロスポリンを処方された1056人のうち、3人にマクロライド系抗生物質が併用されていた。同一患者で併用していない期間や併用していない患者と比較したが、マクロライド系抗生物質併用前後のシクロスポリン血中濃度変化より非併用時の濃度変化が大きいため、併用による濃度推移変化に規則性が見いだせなかった。
今後、薬物血中濃度が変化する要因として「医薬品投与量」「代謝・排泄を示す肝機能・腎機能変化」に加え「血液濃縮を示すヘマトクリット値」を考慮し、薬物血中濃度への影響を検討する。また、実患者での体内動態変化を検討するため医療情報データベースを購入し検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

医療情報データベースの購入手続きについて時間を要した。そのため期間延長を申請し受理された。

今後の研究の推進方策

購入された医療情報データベースを解析し、既知の医薬品相互作用の組み合わせ、および未知の組み合わせについて検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

理由:研究計画と実際の遂行にかい離があるため次年度使用額が生じている。
使用計画:研究成果発表および情報収集を行う。

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi