研究課題
若手研究(B)
医療情報データベースの利活用方法を検討するため、ARBと免疫抑制剤を例に相互作用を検出する方法を検討した。ARB処方患者のうち薬効増強が予想される他の降圧剤、薬効減弱が予想される消炎鎮痛剤等の投与有無によりそれぞれ2群に分けて平均投与量を検討したが有意差は見られなかった。免疫抑制剤の代謝酵素CYP3A4を阻害する抗菌薬を併用投与された患者における免疫抑制薬の血中濃度変化を観察したところ併用による濃度変化は観察されなかった。
臨床薬学
従来報告されていた医療情報データベースの利活用方法としては副作用の検出が一般的であった。本研究は相互作用を検出する方法を検討したことで、医療情報データベースの新しい利活用方法が提案できると考えられる。