本研究では、遺伝・臨床情報を基に、糖尿病の個別化予防・治療を目指して以下の成果を得た。 検討1.糖尿病との関連の強い非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)について、BMIの個体間変動を基にしたNAFLD予測モデルを構築し、NAFLD予防のためのBMI目標値を個別に推定できる可能性を示した。検討2.インスリン抵抗性改善、抗炎症作用等に関与すDsbA-Lの遺伝子変異が統合失調症患者の肥満リスク上昇に関係することを明らかにした。検討3.飲酒量の規定因子として知られるALDH2の活性低下遺伝子型がgamma-GTと関連して、NAFLDリスク上昇に関与することを明らかにした。
|