今後の研究の推進方策 |
1. 血漿及び血清中遊離脂肪酸の分析時間の短縮化 現在、ラット血漿中遊離脂肪酸測定には、LC-MS/MSを使用してアイソクラティック条件で溶出を行っているが、分析時間が75 min/sampleであり、1検体の測定に要する時間が長い。そのため、ヒト血清のように多量の検体を測定するには、分析時間の短縮化が必要であると考えている。そこで、今後は、4-N,N-dimethylaminosulfonyl-7-N-(2-aminoethyl)amino-2,1,3-benzoxadiazole (DBD-ED)などの蛍光誘導体化剤を用いて、測定試料をグラジエント条件で溶出できるHPLC-蛍光検出法により、測定時間を短縮できる測定系構築を検討する。
2. 病態モデルラットの血清中PUFA・3-HB濃度推移 NMDA受容体遮断薬ケタミン連続投与による病態モデルラットの血漿中遊離脂肪酸及び3-HB濃度の変動を解析する。
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