ヒトの発生における組織形成には個体差が存在し、その差が成長後の疾病発症に関与する可能性がある。今回多岐にわたり生体に影響するACTHの生活習慣病発症への影響を検討した。 胎生17.5日にJcl/ICRマウス母獣を開腹し、胎仔皮下に下垂体ACTH産生腫瘍細胞株AtT20を注入して閉腹後発生を継続させ、仔マウスを出生させた。出生時・生後3週齢・12週齢での体重及び、12週齢での血圧はControl群・ACTH群の間に有意差はなかったが、生後12週齢で施行したオープンフィールド試験にて、オスACTH群でフィールド中央部の運動量がControl群と比べ有意に低く、不安行動が認められた。
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