Streptozotocin静注SDラットを用いた1型糖尿病モデルに対し,24時間の絶食にて低血糖を誘導し,その後自由摂食により血糖を上昇させ,血糖変動モデルとして解析した.絶食による血糖変動を4日間のうち2回施行した血糖変動ラットと,自由摂食を維持した糖尿病ラットおよび対照非糖尿病ラットによる3群間の比較を行った.摘出心灌流実験では,血糖変動群で最も有意に虚血再灌流障害が増悪していた.同群の心筋ではNADPH oxidaseの発現増加とROS増加を認め,ミトコンドリアのクリステ破壊がより顕著であった.同群の心筋ではmiRNA-200cおよびmiRNA-141の発現量が増加していた.
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