研究課題
遺伝子改変マウスのin vivo解析に先行し、in vitro強制発現系を用いたCALHM1-3ヘテロメリックチャネルの解析を行った結果、糖鎖および脂質の付加による翻訳後修飾がチャネルの膜輸送制御およびチャネル機能調節に関わること、また味細胞のモデルとして用いた極性を有する上皮様細胞において基底膜へ非対称性に膜輸送されることを明らかとした。さらに、CALHM1の可視化が可能となるCalhm1遺伝子改変マウスの作出に成功し、現在当該マウスの免疫組織解析を進めている。
2: おおむね順調に進展している
CALHM1チャネルが非対称性に膜輸送される現象を明らかとすることができ、味細胞における機能を明らかとするうえで非常に有益な現象をとらえることができた。また、遺伝子改変マウスの作出についても、当初の計画から若干の遅れはあるものの、成功裏に進んでいる。
今後、遺伝子改変マウスの解析を進めるとともに、CALHM1チャネルの膜輸送機構について分子基盤を明らかとする。
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Cell Reports
巻: 12(2) ページ: 190-202
10.1016/j.celrep.2015.06.025.