味細胞へのIn vivoでの遺伝子導入は非常に困難であり、これまで効果的な手法は報告されていなかった。 研究代表者グループと生理学研究所との共同研究により、リコンビナントアデノウイルス数種を用いたマウス茸状乳頭味細胞へのIn vivo遺伝子導入を試みた。その結果、アデノウイルスのセロタイプのうち、AAV-DJにおいて最も効果的な遺伝子導入が可能であることが明らかとなった。また、味細胞のうちI型~III型の細胞腫全てに遺伝子発現が確認されたことから、これらの細胞種のすべてに本手法が適用可能であることが証明された。
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