体温上昇作用のあるプロゲステロンがどのような経路を介して作用しているのかを検討することを目的をした。ラットの体温測定法として、直腸温の測定を試みたが、体温計の挿入角度などにより値が不安定であったため、埋め込み型の体温計を利用することとした。次にプロゲステロンの体温上昇作用をみるため、プロゲステロンを雌ラットに皮下投与もしくはシリコンチューブによる連続投与を行ったが体温上昇作用はみられなかった。本実験では、再現性を得ることができなかったが、今後投与方法やプロゲステロンの代謝産物が体温へ及ぼす影響について検討する予定である。
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