骨格筋特異的SIRT1ノックアウトマウスは筋機能の低下やオートファジーの減弱を呈し、骨格筋細胞のSIRT1はオートファジーを介して筋機能維持に重要な役割を果たすことが示唆された。また筋芽細胞ではSIRT1活性化薬レスベラトロール(RSV)がマイトファジーを促進すること、RSVによるミトコンドリア活性酸素(ROS)量の低下がマイトファジー関連因子PINK1のノックダウンにより遮断されたため、SIRT1がマイトファジー介してROSを消去する可能性が示された。以上のマウス・培養細胞の実験系で、骨格筋SIRT1とオートファジー/マイトファジーとの関連およびその筋保護作用における役割を明らかにした。
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