神経変性疾患の惹起要因である酸化ストレスに対する内因性抗酸化物質グルタチオン量の決定には、膜輸送体EAAC1とその負調節因子GTRAP3-18が不可欠である。これらのタンパク質は同一のmicroRNAにより調節されるが、GTRAP3-18に対する調節様式は変則的であり、RNA結合タンパク質介在の可能性が示唆された。そこでGTRAP3-18の3’非翻訳領域RNA配列を固定化した分離精製磁気ビーズを用いて、RNA結合タンパク質を分離精製し質量分析を行った。質量分析及び標的配列予測スコアより6個の候補を得たため、現在3’非翻訳領域解析及び遺伝子導入法を用いてRNA結合タンパク質の同定を行っている。
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