研究代表者は以前、マウス骨髄マスト細胞(BMMCs)を用いた培養実験で、GATA2を欠失するとマスト細胞が脱分化することを報告した。本課題では、この事象が生体内でも生じるのか否か検証した。まず、tdTomato(+)GATA2-/- BMMCsを腹腔内に移植し解析したが、腹腔内と腸管膜にtdTomato陽性細胞は確認できなかった。次に、マスト細胞特異的CreERT2マウス(Cma1-BAC-CreERT2)を作製し、TGの挿入が確認された6系統のF1マウスを得たが、全てのラインの腹腔マスト細胞でCreERT2は発現していなかった。生体内GATA2欠失マスト細胞の解析法には再検討が必要である。
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