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2016 年度 実績報告書

ウイルスタンパク質のチロシンリン酸化に着目したC型肝炎ウイルス増殖機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15K19021
研究機関福井大学

研究代表者

山内 翔太  福井大学, 医学部, 特命助教 (00728941)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードC型肝炎ウイルス / インターフェロン
研究実績の概要

研究期間全体を通じて、C型肝炎ウイルスのライフサイクルにおけるチロシンキナーゼc-Ablの重要性を見出した。また、ウイルスタンパク質NS5Aのチロシンリン酸化部位を同定した。さらに、最終年度はinterferon (IFN)-alphaとIFN-lambdaのシグナル伝達の違いを明らかにした。IFN-alphaとIFN-lambdaは異なる受容体と結合するIFNであるが、JAK-STAT経路を介して似たような遺伝子群(ISG)の発現を誘導する。IFN-alphaとIFN-lambdaのシグナル伝達の違いはほとんど知られていなかった。本研究では、CRISPR/Cas9システムを用いて、IFN-alphaとIFN-lambdaの抗C型肝炎ウイルス作用における、STAT1とSTAT2の役割を調べた。IFN-alphaはSTAT1ノックアウト細胞において、C型肝炎ウイルスの増殖を抑制できるのに対し、STAT2ノックアウト細胞では抑制できなかった。これに対し、IFN-lambdaはSTAT1ノックアウト細胞とSTAT2ノックアウト細胞のどちらにおいても、C型肝炎ウイルスの増殖を抑制できなかった。また、マイクロアレイを用いた解析により、IFN-alphaはSTAT1ノックアウト細胞においても、ほぼ全てのISGの発現を誘導できることがわかった。これらの結果は、IFN-alphaとIFN-lambdaはSTAT1に対する依存性において異なることを示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] STAT1 is essential for the inhibition of hepatitis C virus replication by interferon-lambda but not by interferon-alpha2016

    • 著者名/発表者名
      Yamauchi, S., Takeuchi, K., Chihara, K., Honjoh, C., Kato, Y., Yoshiki, H., Hotta, H., and Sada, K.
    • 雑誌名

      Sci. Rep.

      巻: 6 ページ: 38336

    • DOI

      10.1038/srep38336

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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