研究課題
若手研究(B)
身体の中で分解されずに蓄積したDNAは炎症を惹起し、貧血や関節炎の原因となる。本研究では、DNAの蓄積に伴い、新規炎症誘導物質cyclic GMP-AMP(cGAMP)が細胞内で生成されることを見出した。さらに、cGAMPの合成酵素であるcGAS遺伝子を欠損させると、cGAMPの生成量が低下し、DNAによる炎症を防げることがわかった。したがって、cGASおよびcGAMPはDNAの分解異常によって引き起こされる炎症性疾患の新たな治療ターゲットとなる可能性が示された。
自然免疫