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2015 年度 実施状況報告書

患者由来XGマウスを用いたIGBP1関連miRNA の肺癌治療における機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K19045
研究機関筑波大学

研究代表者

坂下 信悟  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40620638)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードIGBP1
研究実績の概要

私が注目しているIGBP1(Immunoglobulin-binding protein 1)はPP2Ac(Protein phosphatase A Catalytic unit)と結合する事で抗アポトーシス機能を果たす事が知られている。我々の先行研究にて、肺癌細胞株においてもこの結合による抗アポトーシス機能が働いている事、肺癌の外科材料に対する免疫組織化学的検討にて、肺腺癌の進行によりIGBP1の蛋白発現が上昇する事が確認されている。また、文献的にIGBP1の発現がmicroRNAによって制御されている事が推察されている。この研究の目的は、IGBP1をターゲットとしたmicroRNAによる治療可能性を明らかにする事である。
研究の目的に記載した通り、microRNA34bのtransfectionがIGBP1を制御し、抗腫瘍効果があることを肺癌細胞株を用いた実験により明らかにしていたが、IGBP1を制御するその他のmicroRNAも抗腫瘍効果があることが確認され、現在ルシフェラーゼアッセイを用いて、実際の結合を確認している。
細胞株で治療効果が確認され次第「患者腫瘍由来のXenograftマウス」を用いた治療実験に移行する予定であり、現在35例の肺腺癌外科材料を皮下に移植し、12例の生着が確認されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

細胞株を用いた実験でmicroRNA添加による抗腫瘍効果が認められているが、microRNAが実際に結合しているかどうかの確認の為に行っている、ルシフェラーゼアッセイに難渋し、時間がかかってしまった。今後はルシフェラーゼアッセイにてmicroRNAの結合が確認され次第「患者腫瘍由来のXenograftマウス」を用いた治療実験に移行する予定である。

今後の研究の推進方策

細胞株を用いた実験で、microRNA添加実験で抗腫瘍効果が認められたが、microRNA結合の有無を確認するために行ったルシフェラーゼアッセイに難渋していた。しかし、市販のIGBP1のplasmidを使用する事によりこの問題を解決する事ができており、現在順調に実験が進行している。IGBP1とmicroRNAの結合が確認され次第、「患者腫瘍由来のXenograftマウス」を用いた治療実験に移行する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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