胃底腺型胃癌の発癌関連遺伝子の網羅的解析に向けて、胃底腺型胃癌症例の新分類を作成した。胃底腺型胃癌は、純粋な胃底腺型胃癌と胃底腺粘膜型胃癌の2群に分類され、組織構築による胃底腺型胃癌の組織学的分類が悪性度を予想する上で有用である可能性が示唆された。また、胃底腺型胃癌の次世代シーケンサを用いた網羅的な遺伝子変異解析を行い、GNAS mutationが胃底腺型胃癌の発癌・進展過程に関与している可能性が示唆された。今後は解析によって得られた遺伝子異常の特異性を検証し、遺伝子異常のデータを基にpathway解析を行い、胃底腺型胃癌の発癌に関連するシグナル伝達経路を推測する予定である。
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