コレラ毒素(CT)は免疫アジュバントとしてTh17応答などを誘導するが、その作用機構は不明である。我々は、CTとリポ多糖(LPS)の刺激により、炎症性サイトカインIL-1βの産生が相乗的に誘導されることを見出した。本研究では、この分子機構の解明を目指す。網羅的遺伝子発現解析(トランスクリプトーム)と網羅的代謝産物解析(メタボローム)の統合解析により、CT刺激によりアルギニン代謝経路が活性化し、CTとLPSの刺激によりヒスタミン合成経路が活性化していた。今回、IL-1β産生誘導における、これらの代謝経路の機能的意義を明らかにしたのでここに発表する。
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