研究課題
若手研究(B)
ヒトヘルペスウイルス6 (HHV-6) は乳幼児の突発性発疹の原因で時に脳炎を引き起こすが感染機構は不明な点が多い。我々はHHV-6ウイルス粒子のエンベロープ糖タンパク質gM/gN複合体の研究を行った。本複合体は細胞内で宿主因子と結合しウイルス粒子中に存在する。ウイルス粒子にはテグメントという構造が存在し、構成するテグメントタンパク質はエンベロープ糖タンパク質と結合し粒子形成に重要である。我々はテグメントタンパク質U14について研究を行った。U14は様々な宿主因子と結合する多機能なタンパク質である。本研究ではU14と結合する宿主因子Xを見出し、HHV-6の感染に重要であることを明らかにした。
ウイルス学