濾胞性制御性T細胞(T-follicular regulatory T-cells、以下Tfrと略)は、胚中心B細胞による抗体反応の制御に重要である。本研究では、Tfrが高親和性IL-2受容体であるCD25分子の発現を欠失し、本来IL-2に阻害されるBCL-6転写因子を発現することにより、成熟した胚中心に常在する細胞群に分化することを明らかにした。分化したTfr細胞群は、ヒトとマウスに共通して確認された。これらの結果は、制御性T細胞が、IL-2に依存的・非依存的な細胞群に分類されることを示し、また、この理解は、IL-2を用いた臨床における制御性T細胞の制御法に重要である。
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