大気中に浮遊する微小粒子状物質PM2.5は喘息などのアレルギー疾患の増悪因子として考えられてきた。PM2.5と喘息の関係性については多くの実験的な解析により明らかになってきた。しかし、PM2.5が花粉症などのアレルギー性鼻炎の増悪に関与するのか、どのようなメカニズムでアレルギー性鼻炎の症状を悪化させるのかは、未だ不明な点が多い。 本研究では、花粉症モデルマウスを用いて、PM2.5が鼻粘膜上皮細胞のバリア機能に重要なタイトジャンクションの構造を破壊し、抗原の組織内への透過性を高めることによりアレルギー症状を悪化させるとことを発見した。
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