ケモカインTARCは、体内で過剰に産生されるとアレルギー炎症反応に関与する。現在、TARCの受容体としてCCR4が唯一同定されているが、新たなTARC受容体が明らかになれば、アレルギー炎症反応の更なる理解につながる。本研究では、独自に見出した新規TARC受容体を発現する可能性がある細胞株から、新規のTARC受容体を同定することを目的とした。 この細胞からTARC-Flagと結合したタンパク質について質量分析を行ったところ、3種類のタンパク質を同定することに成功した。これらのタンパク質はいずれも免疫細胞に発現し、細胞表面に局在することから、新たなTARC受容体である可能性が考えられた。
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