研究課題
目的:本研究は遠隔ネットワークを用いて症例報告執筆プログラムを運用し、物理的な距離に制約されない医学教育プログラムの一分野の確立を目指す研究である。現状・方法:本年度は、対面式講義と同様の内容を遠隔システムを用いて講義を行った。講義に参加し、かつ回答に同意した7名を解析対象とした。アンケートへの回答を元に検討を行った。下記に示すような、執筆方法論の講義を聴講した後に各段落について「よく理解できた」「理解できた」「どちらかというと理解できなかった」「まったく理解できなかった」の4件法に従い回答してもらった。なお「症例報告の執筆方法」講義は以下のような達成目標を有する小段落により構成されている。1.”何”が新事実なのかを明確にして、「新事実」と「臨床的意義」を記す、2.疾患の概略を把握、3.「違い」は論文の主題となりえるか?、の視点で考える、4.論文の骨格・論理展開を作る、5.実際の症例から考える。結果:理解度はいずれの項目も90%前後が「理解できた」との回答を得た。受講者からは、講師の表情、音声など質的に対面式と遜色無く、聴講に際し不具合を感じることはなかったとの反応を得た。また、講義のなかで動画が使用されていたが、これも途切れなどの動きが不自然に見えるなどの現象は見られなかった。結論:遠隔システム上での講義は対面式のそれと比較して質的に遜色がないことが示唆された。講義や議論において重要と考えられる要素のひとつとして、遅滞ない双方向性の議論が可能とする環境があげられる。これは対面式の講義・議論ではおのずから担保されている一方で遠隔システムを活用する場合においては大きな障壁となりうる。しかし今回の結果からは、講師の表情、音声、コンテンツ内の動画を含む画像、いずれも聴講者にとって不自然と感じられることはなく、遠隔システムを用いた症例報告執筆プログラムは成立しうることが示された.
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