本研究は,超高齢社会に向かう我が国の地方都市・農山村における持続可能な医療と介護サービスのあり方を継続的に検討するものである.都市部の経済原理を適応できない,もともと脆弱であった医療・介護サービスの提供基盤の整備が急務である地方都市を対象とする.本研究では,利用者の観点から医療と介護のサービスの機能や立地を,アクセシビリティ(到達しやすさ),地域の生活構造,人口動態,医療・介護ニーズとその変動予測,等の分析により定量的に評価する手法」を援用し,必要サービスの種別と量を示した上で,在宅系サービスを中心とした総合的な医療・介護提供体制のマネジメント手法を示した.
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