本研究は、回復期リハビリテーション病棟に入院している高齢患者を対象に、サルコペニアの有無を検討し、多職種協働で患者の在宅復帰を支援するためのシステムを開発することを目的とした。サルコペニアの有無について検討した結果、男性患者の63%、女性患者の82%がサルコペニアであった。次に、高齢患者の活動量を把握するために、活動量計について検証を行った。研究の結果、三軸加速度センサ搭載型の活動量計を使用することで、妥当な歩数計測が可能となることが明らかとなった。このことから、患者の在宅復帰を促すシステムとして、三軸加速度センサ搭載型の活動量計を使ったアプローチが有用となる可能性が示唆された。
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