生体内におけるmTORシグナルの日周リズムと体内時計機構との相互作用について解明すると共に、その日周リズムを操作することで、癌を始めとしたmTOR関連疾患に対する新たな治療戦略を見出すことを目的として研究を実施した。本研究の遂行により、癌の増殖と体内時計機構に関する学術論文を2報報告した。また、生体におけるmTORシグナルの日周リズムとその阻害による体内時計機構への影響についてその相互作用の一部を解明した。今後、癌を始めとした各種疾患の病態解明、治療におけるmTORシグナルの影響について新たな標的として応用の可能性を見出すものである。
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