研究成果の概要 |
本研究は、HMG-CoA還元酵素阻害剤(スタチン)が、抗血栓作用をもたらすメカニズムを明らかにすることを目的とした。血管内皮細胞をフルバスタチンの存在下で培養すると、組織因子経路インヒビター(TFPI)産生が増加した。また、肝星細胞をフルバスタチンの存在下で培養すると、a disintegrin and metalloproteinase with a thrombosponsin type 1 motif, menber 13(ADAMTS13)産生が増加した。TFPIとADAMTS13はともに血栓形成を阻止する因子であり、これらの因子の増加がスタチンの抗血栓作用に寄与していると考えられた。
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