研究成果の概要 |
本研究では、Mycobacterium avium complex (MAC)菌の多型縦列反復配列(VNTR)遺伝子型情報から薬剤感受性を迅速に予測できるシステムの確立を目指した。島根、栃木、大阪、福岡由来のM. avium臨床分離株のVNTR遺伝子型に基づき構築されたグループ間でキノロン感受性に有意な差が認められ、菌株のVNTR遺伝子型からそのキノロン感受性を予測できる可能性が示唆された。福岡株は他の3地域とは異なる遺伝子背景を持つ可能性が示唆された。また、多変量解析の結果15のVNTR領域(MATR1-9, 11-16)のうち、MATR-3がキノロン感受性と有意に連動性の強い領域であった。
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