これまで、ヒトが運動と痛みとを結びつける上で、どの程度の時間幅で2つの現象を結び付けているのか明らかではなかった。また、2つの現象がどれだけ空間的に離れていても成り立つのかについても明らかではなかった。本研究では、今後検討が必要が部分もあるが、この2点を明らかにすることができた。この結果は、ヒトにおける運動時痛モデルの構築に役立つものであり、ひいては運動器疼痛の慢性化の治療や予防に役立つ可能性がある。また、本研究の結果は、運動主体感 (sense of agency) の観点からも興味深いものである。
|