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2017 年度 実施状況報告書

マルチモーダル非侵襲脳機能測定を用いた鍼灸鎮痛機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K19196
研究機関明治国際医療大学

研究代表者

村瀬 智一  明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 客員助教 (00708943)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードfMRI / 鍼灸 / 体性感覚
研究実績の概要

本研究の目的は、磁気共鳴法によるマルチモーダ非侵襲脳機能計測を用いて、鍼治療効果の個人差に関連する定常的脳活動を解明することである。
本年度は鍼刺激が誘起する触覚や痛覚などの体性感覚に伴うfMRI測定時に観察される一次体性感覚野の脳活動について、個人差が生じる有毛部への擦過刺激のfMRIについて検討を行った。健常被験者13名に対して、人差し指と親指の間の手掌部と手背部に対するスポンジ擦過刺激に伴うfMRI測定を行ったところ、手掌部は13人全員で一次体性感覚野をはじめとする体性感覚野に賦活が観察されたが、手背部は8人に体性感覚野の賦活が観察された。また、手背部については、同一被験者に対して擦過刺激の刺激強度を高めるため、より硬い緩衝材による擦過刺激も行ったが、体性感覚野の脳賦活が観察されたのは13人中5例であり、手背部のスポンジ擦過で賦活が見られなかった人では観察されなかった。この結果より、有毛部への体性感覚刺激は刺激に伴う脳活動の個人差を観察できると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

腰痛症状をもった被験者の例数が不足しているため、平成29年度も継続して例数の追加を行っていく。

今後の研究の推進方策

不足している腰痛症状を持った被験者の例数追加を行いつつ、今後も当初の計画に沿って研究を推進する。また研究成果の論文化を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

条件に合致する被験者を対象としてfMRI実験を行うための被験者謝金に必要な経費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] 触れることの客観化 -触れることの脳科学-2017

    • 著者名/発表者名
      村瀬智一
    • 学会等名
      全日本鍼灸学会
    • 招待講演
  • [学会発表] Study on antioxidant measurement in human brain using MRS.2017

    • 著者名/発表者名
      Murase Tomokazu, Umeda Masahiro, Higuchi Toshihiro
    • 学会等名
      society for neuroscience
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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