放射線治療では標的を照射するために日々の臓器の動きや変化、また、体形の変化などを考慮してマージンを設けて計画的照射体積を決定している。但し、マージンを設ける事で照射体積は大きくなり、正常臓器も照射する事となる。 標的の動きを考慮してマージンを設ける事で、標的をしっかりと照射する事はできる。しかし、標的がずれ込んだ部分に正常臓器が入ってくることとなる。そこで、本研究の目的として、標的の変形のみのマージンで照射体積が済むように、線量分布で位置決めをはかる手法を確立する。 それによって、照射体積の縮小をはかり正常臓器の線量を低減する事により、より高精度な治療を可能とする。
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