本研究では,放射線被ばく線量計であるOSL線量計の基礎特性を解析し,医療被ばくを実測することを目的にした.現在,医療スタッフの被ばく線量管理を行うための個人被ばく線量計は,既に開発され,線量測定サービスが行われている.一方,患者さんが使用できる線量計はリリースされていない.申請者らは,金属フィルターを含まないOSL線量計に着目し,角度依存性やエネルギー依存性のデータを取得し,着目するOSL線量計が医療被曝を実測する用途に適していることを明らかにした.その上で,小児胸腹部X線撮影時の介助者の被ばく及び小児CT撮影での患者さんの被ばくを実測した.
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