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2015 年度 実施状況報告書

医薬品副作用データベースを用いた生活習慣病治療薬の併用に伴う副作用リスク分析

研究課題

研究課題/領域番号 15K19219
研究機関筑波大学

研究代表者

五所 正彦  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70701019)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードシグナル検出 / 副作用 / データベース
研究実績の概要

生活習慣病治療薬を服用している大半の患者は多剤を併用しているため,副作用にさらされる危険性が高い.本研究の目的は,複数の生活習慣病治療薬を併用することで生じる副作用を同定し,独立行政法人医薬品医療機器総合機構により公開されている医薬品副作用データベースを利用して,生活習慣病治療薬の併用と副作用発現の関係を定量的に評価することである.
具体的には,以下の3つの課題について回答を与えることである.(1) 生活習慣病治療薬併用に伴う既知副作用の把握,(2) 併用に伴う副作用発現を検出するための指標の提案,(3) 生活習慣病治療薬併用と副作用発現の関係の定量化,である.
(1) について,高血圧症,糖尿病,脂質異常症に対する薬剤の添付文書213報をダウンロードし,薬剤クラス別に副作用情報を収集・整理し,既知の副作用の名称とその程度および頻度を特定した.(2) については,薬剤併用に伴う副作用を検出するための新しいアルゴリズムを構築し,コンピュータシミュレーション実験により,その性能を評価している段階である.8月に開催される国際会議で発表予定(現在,採否決定待ち)であり,並行して論文原稿を執筆中である.(3) に関して,医薬品医療機器総合機構により公開されている医薬品副作用データベースをダウンロードし,データの品質チェックを行い,解析用データセットを準備中である.(2)で提案したシグナル検出法ならびに既存のシグナル検出法を適用する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り,本年度で生活習慣病治療薬の添付文書のダウンロードを済ませ,既知の副作用情報を収集し,その実態を把握できた.また,当初の予定をわずかではあるが前倒しして,薬剤併用に伴う副作用を検出するための新しいアルゴリズムを構築し,現在はさまざまな状況下で,その性能を検討している段階であり,論文投稿の目処も立っている.

今後の研究の推進方策

当初の計画通り研究が進んでおり,成果として報告できる材料も揃いつつあるため,研究計画の修正は必要ないと考える.

次年度使用額が生じた理由

主に印刷費用が予定額を下回った.

次年度使用額の使用計画

論文投稿や研究資料の費用として計上する.

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公開日: 2017-01-06  

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