確定診断がある患者と,ない患者が混在しているときに,確定診断がある患者の情報をうまく取り込んだ形で診断法の性能評価するための方法論の開発と,その方法を用いた臨床性能試験デザインを提案した。確定診断がある患者それぞれに対して多項分布を仮定することで尤度の構成を行い、確定診断がまだついていない患者に対しては、各々の多項分布を有病率を混合比とした混合分布であると仮定することで確定診断のない患者の情報も取り込んだ.各患者は互いに独立に同一分布に従う、という仮定のもとで、その尤度はそれらの積で表現することが出来るため、その尤度に基づき比較パラメータの統計的推測を可能にした。
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