研究課題
健常者の頭部MR T2*強調画像では、無症候期にCerebral Microbleeds(CMB)の所見を認めることがあり、このCMB有所見者は脳卒中や認知機能低下を来すリスクが高いことが報告されている.CMBの分布については、脳葉を中心としたタイプと、大脳基底核などを中心としたタイプに大別され、発生における機序の違いがあるといわれる.CMB有所見者での臨床的な介入はまだ確定されていないが、今後疾病の予防が行われる可能性がある.こうした予防・治療の開発には簡便にCMBを特定することが必要だが、現在は頭部MRを用いなければ同定できない.本研究は、CMBと関連する臨床指標との関連を横断的に調査し、頭部MR以外の方法でCMB有所見者を特定する臨床指標を開発することである.対象者は、2013年1月1日から2015年12月31日までの3年間に長崎県五島中央病院において頭部単純MR T2*強調画像を撮影した成人患者で定期通院する医療関連施設があるものに対して、研究に関する説明を十分に行い、研究協力の依頼し、文書による同意を得られた者を対象被験者とした.脳卒中既往者、認知症患者は除外した. 平成27年度に長崎大学医歯薬学倫理審査、ゲノム倫理審査の承認を経て、対象被験者18名をエントリーした.
2: おおむね順調に進展している
研究計画は研究費の制約により国内サイトでのみ実施することと修正したが、倫理審査を終え、対象被験者のエントリーを順調に進めている.
対象被験者200名をエントリーする予定である.
研究対象被験者のリクルートが年度をまたいだたため、血液サンプルの測定等にかかる費用が必要となったため.
対象被験者のリクルートを継続し、予定の検査項目の測定を実施する.
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)
International Journal of Stroke
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10.1177/1747493015620810
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