研究成果の概要 |
大腸がんは2012年がん罹患統計にて2位の罹患率のがんである。我々は身近な嗜好飲料であるコーヒーが大腸がん予防に有用であるか探索を行った。大腸がん患者2696名、健常者13480名にて、コーヒー摂取と大腸がん罹患リスクを測定した結果、コーヒーを1日1杯未満、1-2杯、3杯以上飲む群では、大腸がんに罹る割合がそれぞれ12%, 10%, 22%低く、特に左側結腸で強い関連を観察した。コーヒー摂取が大腸がん予防に有用というエビデンス確立に貢献することができた。さらに我々は、日本人のコーヒー摂取行動に影響を与える遺伝子要因は、12番染色体に長腕領域(12q24)に存在することを初めて明らかとした。
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