研究課題/領域番号 |
15K19241
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
井階 友貴 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (10554777)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 健康の社会的決定要因 / ソーシャル・キャピタル / 地域社会参加型研究 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、平成27年度中に開始した、「たかはま地域ケアネットワークの立ち上げ」、「ソーシャル・キャピタルの醸成のための具体的活動の実施」に継続して取組み、予定していた「地域へのアンケートによる介入後評価」を年度末に実施した。 「ソーシャル・キャピタルの醸成のための具体的活動」では、地域のあらゆる分野(保健・医療・福祉・介護といったヘルスケア関連のみならず、まちづくり、教育、商工観光などすべて)のあらゆる立場(ヘルスケア関連専門職だけでなく、行政、住民(団体)、などもすべて)の者が月1回一堂に会し、ざっくばらんな意見交換と無理のない範囲での有言実行を目指す「けっこう健康!高浜☆わいわいカフェ」(通称「健高カフェ」)を、研究期間中毎月実施でき、そこから20を超える事業の企画・実現に結びつけた。健康カフェの場でも様々な背景を持つ者同士が出会い協働し、また、健高カフェ由来の取り組みをもとに地域参画や交流のきっかけが増え、地域でのソーシャル・キャピタルの醸成が進んでいることを予想している。 「地域へのアンケートによる介入後評価」は、健康の社会的決定要因を広く含む、ボリュームの多いアンケート調査であり、全国的に展開されている千葉大学・近藤克則教授が主宰する「日本老年学的研究」に基本は則るものである。福井県高浜町に在住の高齢者3,192名を対象に平成29年1月に実施され、2,103票を回収した。現在、パネルデータの作成およびデータの精緻化のための作業を委託するべく準備しており、来年度中に報告が可能である見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
地域への介入とその評価のためのアンケート調査実施まで順調に研究は進行していた。その後、データの精緻化とパネルデータ作成のために想定以上の時間がかかることが判明し、平成29年度までの延長を申請して解析を進めている状況である。 介入や評価そのものの進捗が遅延していることはなく、今後問題なく研究は進行する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の今後の推進は、調査委託会社との密な連携と情報交換にかかっている。また、得られたデータを速やかに解析できるよう、解析の手順は事前に準備を整えつつ、研究を進行させる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
地域への介入とその評価のためのアンケート調査実施まで順調に研究は進行していた。その後、データの精緻化とパネルデータ作成のために想定以上の時間がかかることが判明し、平成29年度までの延長を申請して解析を進めている状況である。 介入や評価そのものの進捗が遅延していることはなく、今後問題なく研究は進行する予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
調査委託会社にデータの精緻化とパネルデータ作成を平成29年度前半に委託する予定であり、その後の解析を含め問題なく研究は進行する予定である。
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