研究実績の概要 |
平成29年1月に実施した「地域へのアンケートによる介入後評価」は、健康の社会的決定要因を広く含む、ボリュームの多いアンケート調査であり、全国40の自治体に展開されている千葉大学・近藤克則教授が主宰する「日本老年学的研究(Japan-Aich Gerontological Evaluation Study: JAGES)」に基本は則るものである。福井県高浜町に在住の高齢者3,192名を対象に平成29年1月に実施され、2,103票を回収した。平成30年度に研究期間を延長し、リサーチ会社に委託の上、データの精緻化のための作業(データクリーニング(エラーの検出や表示の整合性の向上)、全国同規模自治体間での比較)を実施した。ここでの「全国同規模自治体」とは、指定の研究機関内に同様の調査を実施した中山間自治体19自治体である。 結果は、要介護リスク(虚弱者割合、運動機能低下者割合、1年間の転倒あり割合、物忘れが多い者の割合、閉じこもり者割合、うつ割合、口腔機能低下者割合、BMI18.5未満の者の割合、要介護リスク者割合、認知症リスク者割合)、就労(就労していない者の割合)、社会参加(友人知人と会う頻度が高い者の割合)、社会的ネットワーク(スポーツの会参加者割合、趣味の会参加者割合、ボランティア参加者割合、学習・教養サークル参加者割合、特技や経験を他者に伝える活動参加者割合)に、研究グループ内での定義をもとに算出しまとめあげた。
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