研究課題/領域番号 |
15K19244
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
依田 健志 香川大学, 医学部, 講師 (40457528)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 海外移住 / 高齢者 / メンタルヘルス / 国際研究者交流 / タイ |
研究実績の概要 |
本年度は、研究実施にあたり、実施対象者や協力関係者への調査説明および調査内容に関する討議及びアンケート用紙の作成に重点を置いて研究を実施した。 当初は年度内にアンケートを完成させ、パイロットスタディーとして一部調査を実施し、アンケート用紙の改善等を行う予定であったが、それらに要する時間が他の研究協力者らの努力により予定より早く進めることができ、結果として次年度に行う予定であったアンケート調査(本調査)を行うことができた。そのため、次年度は余裕をもって解析に臨むことができ、結果も被調査者へ早い段階でフィードバックすることが可能になった。 また、本調査の結果より、補足的な追加調査も行うことができるため、次年度は集計結果の解析と中間報告、および結果の考察と補足調査の可能性等について重点的に研究を行いたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画では、平成28年度にアンケート調査を実施予定であったが、平成27年度の調査対象者への実施計画説明および現地チェンマイ大学、チェンマイロングステイライフの会、チェンマイ定住者集いの会等の現地関係者の受け入れ及び連携が非常に上手くいったため、平成27年度にアンケート調査を実施することができた(平成28年2月施行済み)。 このため、当初の計画よりも早く研究が進行しており、平成28年度は研究結果の集計と解析、29年度はさらなる詳細な解析と今後の課題に対する新たな展開を考察できる時間をとることができるようになり、より一層研究発展の可能性が広がったため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は現時点で計画より早く進んでおり、概ね順調に動いている。当初の予定ではチェンマイ在住の日本人高齢者というグループのみをターゲットにしていたが、平成27年度の現地調査から、チェンライにも幅を広げて調査してみてもよい、と助言をいただいた。 また、別の専門家からはチェンマイ在住の高齢者ではない日本人の方々にも同様のアンケートを行い、比較すると新たな視点から問題点がみえるのではないかとの示唆をいただいた。以上のような観点と本調査の結果を踏まえて、新たに補足的追加調査の必要性があるかどうかを検討していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の予定としては、本年度はパイロットスタディまで行う予定で予算を組んでいたが、予定よりも早く進み、また被検査者の都合に合わせるため、次年度に行う予定であった本調査を本年度で行うことになった。そのため、予算不足になる恐れが生じたため、次年度から予算を一部本年度へ移行させて使用することになった。 しかし、現地研究者の無償での協力や援助、為替レートの変動などから、当初の見積もりより実際の執行額が少なくなったため、次年度へ繰り越すことになった。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度は、本調査終了後の解析と、現地協力者や国際学会への公表を行う予定であり、引き継いだ予算は計画的に執行可能であると考えられる。 具体的には、解析等にかかる統計ソフト代、参考図書類、チェンマイでの現地説明、ヨーロッパ公衆衛生学会での研究成果一部発表及び情報収集、東南アジアや熱帯地方の国際保健に関する学会・セミナー等で情報収集や意見交換等に使用する予定である。
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