主な研究成果として、2016年2月にニカラグアへ現地調査へ赴き、エステリ県プエブロヌエボ市にて13日間の昆虫学的調査を実施した。この調査では、対象として選定した約400家屋のうち、341家屋で調査を実施することができた。約60家屋では、調査拒否、不在、転居、建替などの理由で調査ができなかった。調査では、ニカラグア保健省の了解のもと、現地調査員を雇用、訓練し、調査チームを編成した。 調査の結果、41家屋(12%)でシャーガス病を媒介する昆虫(サシガメ)が見つかった。これは2014年に同じ地域・家屋で実施した調査結果の6%と比較して倍増しており、サシガメの家屋内生息が回復していることが示唆された。 2016年の調査では、サシガメの有無に加えて、家族の社会経済状況、家の状態、家畜の有無、家屋周辺の状況、家族の予防行動、家族の知識、保健省による現在と過去の対策状況などのデータを取得した。調査データは、現地にてデータ入力作業員を雇用し、電子データベース化した。データの詳細な解析を今後進める予定である。
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