研究課題
若手研究(B)
秋田県、茨城県、大阪府の3地域において、睡眠時無呼吸検査を含む住民健診・特定健診や脳卒中・虚血性心疾患の発生調査を行いました。2001~2005年の住民健診で睡眠時無呼吸検査を実施した28~83歳男女人を対象として、睡眠時無呼吸が腎機能低下、脳卒中・虚血性心疾患の発症、心不全の発症を増やすか否かを検討したところ、睡眠時無呼吸は慢性腎臓病発症、心房細動発症、血清NT-proBNP値(心不全の予測指標)の上昇、循環器疾患発症と関係がありました。これらの結果から、睡眠時無呼吸への対策が慢性腎臓病、心不全、脳卒中・虚血性心疾患の発症予防のために有効な可能性があると考えられます。
公衆衛生学