肺がん患者のうち、手術あり患者について、出来高算定での診療報酬の違いの要因について検討した。その結果、TNM分類でみると、上皮内癌や腫瘍が小さいものに比べ、リンパ節転移や近隣器官への浸潤がある場合に高額となっていることがわかった。また、入院患者のうち、大学病院で主に診られる運動ニューロン疾患等や、市中病院でも診られる肺がんや脳腫瘍の収益と費用の差である損益を手術有無で比較した場合、手術なしの場合により収益性が低くなることが分かった。 さらに外来受診の前後1ヶ月に入院していない事例でかつ1回の診療報酬が5,000円未満の患者は精神科、神経内科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、麻酔科に多くみられた。
|