本研究では、次世代型医療器材にも対応可能な新しい洗浄法の開発を目的とした。複雑な構造の医療器材に対しても高い洗浄効果を発揮する洗浄システムの開発を目指し、その能力を検証した。また易洗浄性に基づいて定量的に医療器材を分類するための分析法を検討した。さらに、滅菌工程管理と同様の考え方を医療器材の清浄度管理法に取り入れるための理論構築を図った。 洗浄機序に高圧水および高温スチームを用いた洗浄システムが開発検証された。また定量的判定に基づく器材分類により医療器材の種類ごとに最適な洗浄条件を提案できること、残留汚染量の目標値を考慮したより高度な医療器材の清浄度管理が実現できることが示された。
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