新しい分子疫学検査であるPCR based open reading typing (POT法)を院内感染対策に加えることで救命センターにおける院内感染の現状を明らかにした。入院患者1015名のうち、MRSA陽性者は57名であり、POT法によって院内感染によるMRSAと推定される11菌株を同定した。医療従事者66名のうち6名からMRSAを検出し、そのうち4名から患者のMRSAの遺伝子型と一致する菌株が検出された。POT法の精度をPEGF法で確認した。今後は、対象を他の施設に広げて新たな感染対策を予定している。
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