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2015 年度 実施状況報告書

院内助産システムにおける助産ケアの質的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K19265
研究機関関東学院大学

研究代表者

水野 祥子  関東学院大学, 看護学部, 助教 (60728179)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード院内助産 / 助産師 / 助産ケア
研究実績の概要

本研究は、院内助産システムを利用して出産した母親の主観的意見に焦点をあて、院内助産システムにおける助産ケアのニーズを明らかにすることを目的とする。研究対象者は、関東圏内で協力の得られた1施設において、院内助産システムを利用して出産した産後3ヶ月以内の母親4名である。調査内容は、対象の属性と妊娠期、分娩期、産褥期の各時期に求める支援や受けた支援、また家族が求める支援内容についてである。インタビューは、施設内の静かな個室を借用し、対象者の承諾を得てICレコーダーで記録した。分析は、インタビューデータを基に逐語録を作成し、逐語録より研究目的に沿い、助産ケアに関連する文脈を抽出してデータとする。抽出したデータをそれぞれ同じ意味内容に分類し、抽象化の作業を経てコード化する。その後、意味内容の同質性、異質性に基づき集約、分類しカテゴリ化を行う。分析プロセスに於いては、発言した内容や意図が損なわれていないか研究者間で確認を行っていくようにする。院内助産システムは、助産師が妊娠期から産褥期まで継続して妊産褥婦を支援するシステムであり、緊急時に迅速な医師の介入が可能であることから安心、安楽な出産環境を提供できる。インタビュー内容からも、助産師が妊娠期から産褥期まで継続して支援していること、緊急時に医療を受けられること、妊娠期に築かれる信頼関係が出産時の安心感につながっていること、が明らかになってきた。本研究においては、次年度の満足度アンケート調査に向けた、二-ズ調査を目的としており、研究成果を基に求められているケア内容を今後抽出し、アンケート調査の内容を検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

所属大学倫理審査の承認を経た後、研究協力施設における倫理審査の手続きに3か月を要し、調査が年度末の実施となった。さらに、研究協力者との調整により、分娩予約状況を加味して対象者のリクルートを予定していたが、予定していた時期に実施できず、分娩数の影響から対象者数が限られてしまった。

今後の研究の推進方策

昨年同様に、大学倫理審査、研究協力施設への倫理審査と2段階の手続きが必要であり、年度内に調査実施まで至ることが困難なことが予想される。次年度以降は、アンケート調査を予定しており、複数の施設での協力を得ることも厳しい状況であることから、インターネットによる調査を検討している。

次年度使用額が生じた理由

研究スケジュールが予定より遅れたため、分析に必要なソフトウェアの購入が次年度になった。また、調査施設が2施設の予定であったが1施設となったことや調査対象者が計画より少なかったため、結果として旅費や謝礼にかかる費用の支出が少なかった。

次年度使用額の使用計画

分析に必要なソフトウェアを購入する。さらに次年度のアンケート調査では、データ数を確保するために郵送法からインターネット調査に変更する可能性があるため、調査実施の費用として必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 院内助産システムの現状と今後の課題2016

    • 著者名/発表者名
      水野祥子,坂梨薫,勝川由美
    • 雑誌名

      日本母性看護学会誌

      巻: 1 ページ: 1-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 院内助産システムにおける助産師の労働環境2015

    • 著者名/発表者名
      水野祥子,坂梨薫,勝川由美,沢田真喜子
    • 学会等名
      日本母性衛生学会
    • 発表場所
      盛岡
    • 年月日
      2015-10-16

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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